ご報告
2005年7月28日皆様へ
SSRです。ご無沙汰しております。
ココで書き溜めたもの全てを,ライブドアブログへ移行しました。当初はライブドアで新しく書き込んだものをココでもアップするつもりでいましたが,やはりというか面倒になってしまいまして,ココでの更新はひとまず中止させていただきたいと思います。
もし時間に余裕が出来たり,気が向いた場合はライブドアと同じものをコピーするかもしれませんが余り期待はしないでください。訪れていただいた方々には大変申し訳ございませんが,下記URLまでお越しいただけますよう心よりお願い申し上げます。
また,このような拙いブログにリンクしていただいた方々,本当にありがとうございました。新サイトの方をご覧いただければ幸甚でございます。今後ともよろしくお願い申し上げます。
↓新サイト(ライブドアブログ)
http://blog.livedoor.jp/ecr33ssr/
SSRです。ご無沙汰しております。
ココで書き溜めたもの全てを,ライブドアブログへ移行しました。当初はライブドアで新しく書き込んだものをココでもアップするつもりでいましたが,やはりというか面倒になってしまいまして,ココでの更新はひとまず中止させていただきたいと思います。
もし時間に余裕が出来たり,気が向いた場合はライブドアと同じものをコピーするかもしれませんが余り期待はしないでください。訪れていただいた方々には大変申し訳ございませんが,下記URLまでお越しいただけますよう心よりお願い申し上げます。
また,このような拙いブログにリンクしていただいた方々,本当にありがとうございました。新サイトの方をご覧いただければ幸甚でございます。今後ともよろしくお願い申し上げます。
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ブログ移行中
2005年5月9日ココに書き込んだものを,別のブログへと移行中。新しいほうにしか書かないこともあるかもしれないので,ココ同様にチェック頂ければ幸甚です。
http://blog.livedoor.jp/ecr33ssr/
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綾辻 行人の「暗黒館の殺人 (上)・(下)読了
2005年5月8日 読書
ISBN:4061823884 新書 綾辻 行人 講談社 2004/09/10 ¥1,575
綾辻 行人 著 「暗黒館の殺人」 ★★★★
発売日に買ったのはいいが,余りの分厚さとそれに加え上下巻というボリュームにずっと尻込みしていた。そして発売から8ヶ月経って,ようやっと読了するに至った。いや〜しかし長かった。読み終えるのに2週間もかかったよ。本格推理なだけに,斜め読みをするわけにもいかないし・・・・・,でも先を早く読みたいしというジレンマと戦いながら。まさに忍耐と根性で読み終えた1作でした。読書に忍耐や根性なんてそもそも必要なのかっ!って話だが・・・・・。
さてさて,
視点はくるくると切り替わる。はっきりいって混乱するのは目に見えている。つまり著者はわざと混乱させようとしている訳で,ココにトリックがあるのだということは,多くのミステリ読者ならば容易に気付くであろう。そう分かっていて尚,最後に「そういうことかっ!」って驚きを得られるのは,この長〜い作品の至るところで張ってきた細かな伏線の賜物だろう。しかし,このオチはいかがなものか?私の場合は,このシリーズを読み始めたのが遅かったので1年くらいしか待っていないのだが,8年も待たされた読者達はコレをどう受け止めるのだろうか?中には本を投げ出した人もいるかもしれない。「もう出ないんじゃないか?」と周りを心配させた作品を難産の末に発売まで漕ぎ着けたわけだが,なんか「無理やり引っ張って産み落とした」感が拭えない。ちょっと残念だ。どれだけ残念かというと,人気がなくて週刊誌の後ろの方に掲載されながらも楽しみにしていた漫画が突然,「戦いはいま始まったばかりだ・・・・・」とか,「真の物語はこれからだ・・・・・」とかいって無理やり終わるくらい(編集部に打ち切られるくらい)残念である。まぁイロイロと言いたいことも多い作品ではあったが,こうして館シリーズを読むことが叶ったことは素直に嬉しい。なにやら次回の構想もあるようなので,また長い間待つことになるかもしれないが,気長に待つことにしよう。
じゃ,最後に館シリーズの順位づけをしておく。
1位:時計館の殺人
2位:十角館の殺人
3位:暗黒館の殺人
4位:迷路館の殺人
5位:黒猫館の殺人
6位:水車館の殺人
7位:人形館の殺人
綾辻 行人 著 「暗黒館の殺人」 ★★★★
---上巻より---
九州の山深く,外界から隔絶された湖の小島に建つ異形の館―暗黒館。光沢のない黒一色に塗られたこの浦登家の屋敷を,当主の息子・玄児に招かれて訪れた学生・中也は,<ダリアの日>の奇妙な宴に参加する。その席上,怪しげな料理を饗された中也の身には何が?続発する殺人事件の”無意味の意味”とは・・・・・?シリーズ最大・最深・最驚の「館」,ここに落成!
---下巻より---
十八年前に暗黒館で起こった殺人と不可思議な人間消失の謎を追ううち,遂に玄児の口から語られる<ダリアの宴>の真実,そして恐るべき浦登家の秘密・・・・・。いつ果てるとも知れぬ嵐の中,犯人の狂気はさらなる犠牲者を求め,物語は悲しくも壮絶な破局へと突き進む!構想から完成まで八年の歳月を費やした比類なき巨大建築。ミステリ作家・綾辻行人の全てがここに結実!
発売日に買ったのはいいが,余りの分厚さとそれに加え上下巻というボリュームにずっと尻込みしていた。そして発売から8ヶ月経って,ようやっと読了するに至った。いや〜しかし長かった。読み終えるのに2週間もかかったよ。本格推理なだけに,斜め読みをするわけにもいかないし・・・・・,でも先を早く読みたいしというジレンマと戦いながら。まさに忍耐と根性で読み終えた1作でした。読書に忍耐や根性なんてそもそも必要なのかっ!って話だが・・・・・。
さてさて,
視点はくるくると切り替わる。はっきりいって混乱するのは目に見えている。つまり著者はわざと混乱させようとしている訳で,ココにトリックがあるのだということは,多くのミステリ読者ならば容易に気付くであろう。そう分かっていて尚,最後に「そういうことかっ!」って驚きを得られるのは,この長〜い作品の至るところで張ってきた細かな伏線の賜物だろう。しかし,このオチはいかがなものか?私の場合は,このシリーズを読み始めたのが遅かったので1年くらいしか待っていないのだが,8年も待たされた読者達はコレをどう受け止めるのだろうか?中には本を投げ出した人もいるかもしれない。「もう出ないんじゃないか?」と周りを心配させた作品を難産の末に発売まで漕ぎ着けたわけだが,なんか「無理やり引っ張って産み落とした」感が拭えない。ちょっと残念だ。どれだけ残念かというと,人気がなくて週刊誌の後ろの方に掲載されながらも楽しみにしていた漫画が突然,「戦いはいま始まったばかりだ・・・・・」とか,「真の物語はこれからだ・・・・・」とかいって無理やり終わるくらい(編集部に打ち切られるくらい)残念である。まぁイロイロと言いたいことも多い作品ではあったが,こうして館シリーズを読むことが叶ったことは素直に嬉しい。なにやら次回の構想もあるようなので,また長い間待つことになるかもしれないが,気長に待つことにしよう。
じゃ,最後に館シリーズの順位づけをしておく。
1位:時計館の殺人
2位:十角館の殺人
3位:暗黒館の殺人
4位:迷路館の殺人
5位:黒猫館の殺人
6位:水車館の殺人
7位:人形館の殺人
4月28日の日記
2005年4月28日・・・・・まだ会社にいたりする。
仕事が大量に残っていて,こんなの書いてる場合じゃないと分かりつつも書いてたりする。
早く帰りたいとギャースカ叫びつつも,こんなの書いてたりする。
部長に残業申請を9時までとしたのに,ダラダラこんなの書きながらまだ残っている。
どうせ終電までに終わらないし,この時間では出来ることも限られてくるから,帰ってしまってもよいのだけど,連休明けのことを考えるとやっぱ腰が引ける。
はぁ・・・・・。
はぁ・・・・・。
はぁ・・・・・。
ため息ばかり。
怪しい息づかいではないので。
仕事が大量に残っていて,こんなの書いてる場合じゃないと分かりつつも書いてたりする。
早く帰りたいとギャースカ叫びつつも,こんなの書いてたりする。
部長に残業申請を9時までとしたのに,ダラダラこんなの書きながらまだ残っている。
どうせ終電までに終わらないし,この時間では出来ることも限られてくるから,帰ってしまってもよいのだけど,連休明けのことを考えるとやっぱ腰が引ける。
はぁ・・・・・。
はぁ・・・・・。
はぁ・・・・・。
ため息ばかり。
怪しい息づかいではないので。
先週の日曜日に・・・・・
2005年4月24日家の鍵を失くした。
そんで今日,失くした場所と思われるとこに行ったら,誰かが拾ってくれたみたいで保管していてくれた。いや,ホント助かった。自転車の鍵なんかとは違って,家の鍵だとさすがに気持ち悪いからね。
散髪にも行ってきた。
もう美容院なんか随分といってない。理髪店ならではのサービスである,髭剃りやら耳かきやらマッサージやらにメロメロなのだ。なんだかもう若々しさがないな。
週に5冊漫画を買っている。
これがだんだん苦痛になってきた。読んでる時間がないのである。当然たまりにたまっていて,すでに4週間分である。義務のように読む漫画に娯楽感があるのだろうか?
痩せすぎて困ってる。
少しずつズボンが緩くなってきて,すでにベルトも2回も切った。1年ぶりに体重計に載ったら,なんと8キロも痩せてた。どうりで皆が「痩せたな」って言うわけだ。あんまり自覚はなかったんだけど,鏡を覗くと確かに顎がシャープになってる。ダイエットをしているわけでもなく,食事も普通にとってるのに,こんな急激に痩せるってのは,どこか病んでるってことなのだろうか?周りには「ぜったい癌だよ」なんて云われる始末で,ちと不安になったりして。そろそろ定期健診の時期だ。何ともなければよいのだが・・・・・。
まあ,こんなとこ。
そんで今日,失くした場所と思われるとこに行ったら,誰かが拾ってくれたみたいで保管していてくれた。いや,ホント助かった。自転車の鍵なんかとは違って,家の鍵だとさすがに気持ち悪いからね。
散髪にも行ってきた。
もう美容院なんか随分といってない。理髪店ならではのサービスである,髭剃りやら耳かきやらマッサージやらにメロメロなのだ。なんだかもう若々しさがないな。
週に5冊漫画を買っている。
これがだんだん苦痛になってきた。読んでる時間がないのである。当然たまりにたまっていて,すでに4週間分である。義務のように読む漫画に娯楽感があるのだろうか?
痩せすぎて困ってる。
少しずつズボンが緩くなってきて,すでにベルトも2回も切った。1年ぶりに体重計に載ったら,なんと8キロも痩せてた。どうりで皆が「痩せたな」って言うわけだ。あんまり自覚はなかったんだけど,鏡を覗くと確かに顎がシャープになってる。ダイエットをしているわけでもなく,食事も普通にとってるのに,こんな急激に痩せるってのは,どこか病んでるってことなのだろうか?周りには「ぜったい癌だよ」なんて云われる始末で,ちと不安になったりして。そろそろ定期健診の時期だ。何ともなければよいのだが・・・・・。
まあ,こんなとこ。
森 博嗣の「すべてがFになる―THE PERFECT INSIDER」読了
2005年4月24日 読書
ISBN:4062639246 文庫 森 博嗣 講談社 1998/12 ¥770
森 博嗣 著 「すべてがFになる」 ★★★★★
「四季」を読んだら,むしょーに読みたくなってしまった。
しかし,目的のブツは本棚の何処にしまったのかなんて,はるか忘却の彼方であって・・・・・。
縦に横にと無造作にぎゅうぎゅうと無理やり詰め詰めした本棚から,慎重に抜き出す作業に何分かかったろうか―――。
何とか抜き出してきたものの,本棚から崩れ落ちて見事にカドがへっこんだ数々の愛書たち。ブックオフにて数十円は安くたたかれるであろう姿に変えてまで抜き出した本こそが,この「すべてがFになる」である。
―――やべっ。かなり忘れてる。
PSソフトのシュミレーションゲームまでやったのに忘れてる・・・・・。
鶏なのか?オレってば鶏なのか?と自問したくなるほど情けない話だ。会社でイヤなことがあっても直ぐに忘れられるという利点以外ではホント使えない能力である。困ったもんだ。
気を取り直して読み終えたわけだが,やっぱり森博嗣の中では,コレが一番衝撃的だったなと再確認した。
「すべてがFになる」の”F”とは何か?おおよそ一般人には理解できないその答え。”F”の意味合いを知っていれば更に衝撃度は高かったろうに,数学や物理といった理系科目が大嫌いであったオレには知っているはずもなくて・・・・・。
そういえば,森著書の中で,「数学や物理を出来なかった人が文系という区分けに逃げるのであり,理系と呼ばれる人種で自分が理系であるという自覚を持つものはいないし,そもそも文系・理系といった概念すら持ち合わせていない」ってな記述があった。確かにコレには納得なんだが,現国や社会すら出来ない人は,どう区分けされんのでしょ?悲しいことに,その不定義な位置にいるオレ。どうなのよ!つづくっ!!!
基本的に同じ本を読み返すことは滅多にしないのだが,「四季」を読んだからという理由があったにせよ,このオレを再読させる気を起こさせてくれた本書に感謝。そして森博嗣に感謝。西之園萌絵再登場の新シリーズやいかに?評判はすこぶる悪いようですが・・・・・。
森 博嗣 著 「すべてがFになる」 ★★★★★
孤島のハイテク研究所で,少女時代から完全に隔離された生活を送る天才工学博士・真賀田四季。彼女の部屋からウエディングドレスをまとい両手両足を切断された死体が現れた。偶然,島を訪れていたN大助教授・犀川創平と女子学生・西之園萌絵が,この不可思議な密室殺人に挑む。新しい形の本格ミステリィ登場。
「四季」を読んだら,むしょーに読みたくなってしまった。
しかし,目的のブツは本棚の何処にしまったのかなんて,はるか忘却の彼方であって・・・・・。
縦に横にと無造作にぎゅうぎゅうと無理やり詰め詰めした本棚から,慎重に抜き出す作業に何分かかったろうか―――。
何とか抜き出してきたものの,本棚から崩れ落ちて見事にカドがへっこんだ数々の愛書たち。ブックオフにて数十円は安くたたかれるであろう姿に変えてまで抜き出した本こそが,この「すべてがFになる」である。
―――やべっ。かなり忘れてる。
PSソフトのシュミレーションゲームまでやったのに忘れてる・・・・・。
鶏なのか?オレってば鶏なのか?と自問したくなるほど情けない話だ。会社でイヤなことがあっても直ぐに忘れられるという利点以外ではホント使えない能力である。困ったもんだ。
気を取り直して読み終えたわけだが,やっぱり森博嗣の中では,コレが一番衝撃的だったなと再確認した。
「すべてがFになる」の”F”とは何か?おおよそ一般人には理解できないその答え。”F”の意味合いを知っていれば更に衝撃度は高かったろうに,数学や物理といった理系科目が大嫌いであったオレには知っているはずもなくて・・・・・。
そういえば,森著書の中で,「数学や物理を出来なかった人が文系という区分けに逃げるのであり,理系と呼ばれる人種で自分が理系であるという自覚を持つものはいないし,そもそも文系・理系といった概念すら持ち合わせていない」ってな記述があった。確かにコレには納得なんだが,現国や社会すら出来ない人は,どう区分けされんのでしょ?悲しいことに,その不定義な位置にいるオレ。どうなのよ!つづくっ!!!
基本的に同じ本を読み返すことは滅多にしないのだが,「四季」を読んだからという理由があったにせよ,このオレを再読させる気を起こさせてくれた本書に感謝。そして森博嗣に感謝。西之園萌絵再登場の新シリーズやいかに?評判はすこぶる悪いようですが・・・・・。
雫井 脩介の「火の粉」読了
2005年4月17日 読書
ISBN:434440551X 文庫 雫井 脩介 幻冬舎 2004/08 ¥800
雫井 脩介 著 「火の粉」 ★★★★
「犯人に告ぐ」が面白かったので買ってみたんだけど,本作もとっても面白かった。なんだけど,最後の終わり方が気に入らない。これは「犯人に告ぐ」にも同じことが言えて,ラストだけなのに・・・・・と思わせる,とっても勿体無いことをしてくれる残念な作家さんです。
隣人が覆面の犯罪者。これは怖い。
我が家の隣人は,在日(?)台湾人の教授さんなんだけど,とっても感じの良い人だ。挨拶も爽やかに交わせて,良い隣人関係にあるといえよう。しかし,そんな普通の隣人と思っていた人が突然・・・ってな事にならないなんて,誰が保証できよう?予想だにできない事件が乱発している現在に絶対なんてありえないのだ。
例えとして隣人の教授を引き合いにだしたが,別に疑ってるわけではない。これを見ることはないだろうか,教授ごめんなさい。とりあえず誤っておく。
こういう世知辛い世の中・・・,とっても寂しいですな。
この小説に,奥田英郎の「最悪」・「邪魔」と同じ雰囲気を感じた。雫井脩介が,「イン・ザ・プール」や「空中ブランコ」のような笑える小説を書いたらどうなるだろ?書いてくれないかな〜。書いてくれたら単行本で買わせていただきますので!(笑)
雫井 脩介 著 「火の粉」 ★★★★
「私は殺人鬼を解き放ってしまったのか?」元裁判官・梶間勲の隣家に,二年前に無罪判決を下した男・竹内真伍が越してきた。愛嬌のある笑顔,気の利いた贈り物,老人介護の手伝い・・・・・。竹内は溢れんばかりの善意で梶間家の人々の心を掴む。しかし梶間家の周辺で次々と不可解な事件が起こり・・・・・。最後まで読者の予想を裏切り続ける驚愕の犯罪小説!
「犯人に告ぐ」が面白かったので買ってみたんだけど,本作もとっても面白かった。なんだけど,最後の終わり方が気に入らない。これは「犯人に告ぐ」にも同じことが言えて,ラストだけなのに・・・・・と思わせる,とっても勿体無いことをしてくれる残念な作家さんです。
隣人が覆面の犯罪者。これは怖い。
我が家の隣人は,在日(?)台湾人の教授さんなんだけど,とっても感じの良い人だ。挨拶も爽やかに交わせて,良い隣人関係にあるといえよう。しかし,そんな普通の隣人と思っていた人が突然・・・ってな事にならないなんて,誰が保証できよう?予想だにできない事件が乱発している現在に絶対なんてありえないのだ。
例えとして隣人の教授を引き合いにだしたが,別に疑ってるわけではない。これを見ることはないだろうか,教授ごめんなさい。とりあえず誤っておく。
こういう世知辛い世の中・・・,とっても寂しいですな。
この小説に,奥田英郎の「最悪」・「邪魔」と同じ雰囲気を感じた。雫井脩介が,「イン・ザ・プール」や「空中ブランコ」のような笑える小説を書いたらどうなるだろ?書いてくれないかな〜。書いてくれたら単行本で買わせていただきますので!(笑)
夢枕 獏の「陰陽師 (竜笛ノ巻)」読了
2005年4月16日 読書
ISBN:4167528134 文庫 夢枕 獏 文芸春秋 2005/03 ¥500
夢枕 獏 著 「陰陽師(竜笛ノ巻)」 ★★★
文庫落ちが楽しみなシリーズの一つ。
安倍晴明の落ち着き払った物腰,源博雅のオドオドした立ち振る舞い,芦屋道満の憎めない動向など,登場人物のすべてに愛嬌があり,それがとても楽しい。
特異な世界の話ながらも,坦々と小気味良く読めるのが,数ある陰陽師関連の小説の中で,このシリーズを待ち侘びる要因だ。
今作では,賀茂保憲がイイ味を出している。
それにしても,式神って欲しいよな。ドラえもんもイイが,便利さでいえば,式神の方が上だろう。しかもめっちゃ美人の式神がいいね。だれかプレゼントしてくれっ(笑)
夢枕 獏 著 「陰陽師(竜笛ノ巻)」 ★★★
と,ある晩,安倍晴明の師・賀茂忠行の息子保憲が訪れ,晴明に厄介な一件を頼み込んだ。それは―――。藤原為成が一条六角堂で妙な首に憑かれてしまい命も危ういので助けてやってくれぬか,というものであった。源博雅とともに為成の屋敷へ向かった晴明は・・・・・。「首」の他,都の闇にはびこる悪鬼,怨霊たちと対峙する全五編収録。
文庫落ちが楽しみなシリーズの一つ。
安倍晴明の落ち着き払った物腰,源博雅のオドオドした立ち振る舞い,芦屋道満の憎めない動向など,登場人物のすべてに愛嬌があり,それがとても楽しい。
特異な世界の話ながらも,坦々と小気味良く読めるのが,数ある陰陽師関連の小説の中で,このシリーズを待ち侘びる要因だ。
今作では,賀茂保憲がイイ味を出している。
それにしても,式神って欲しいよな。ドラえもんもイイが,便利さでいえば,式神の方が上だろう。しかもめっちゃ美人の式神がいいね。だれかプレゼントしてくれっ(笑)
西澤 保彦の「スコッチ・ゲーム」読了
2005年4月16日 読書
ISBN:4043540035 文庫 西澤 保彦 角川書店 2002/05 ¥630
西澤 保彦 著 「スコッチ・ゲーム」 ★★★☆
タックシリーズも5作目になるが,どうもこの安楽椅子型推理に馴染めない。
それでも今作の推理は,これまでよりもマシな方だろう。それもこれも学園モノで,タカチがメインキャラクターになっているからに他ならないだろう。
それにしても,タカチがレズビア〜ンだなんて・・・・・。
まぁ読み進めるうちに,真性ではないと分かるんだけど,自分の中で膨れ上がったタカチの具現像のせいで,ち〜とばかりショックだったりして。
そのタカチを,芸能人で誰に置き換えるかと,いろいろ創造するのだが,いまいちしっくりくる人物がいない。それだけ,タカチを神聖化してしまっているのだ。もうここまでくると,秋葉系の萌え萌えになってしまう。イカンぞ。遺憾だ〜。
西澤 保彦 著 「スコッチ・ゲーム」 ★★★☆
通称タックこと匠千暁,ボアン先輩こと辺見祐輔,タカチこと高瀬千帆,ウサコこと羽迫由起子,ご存知キャンパス四人組。彼らが安槻大学に入学する二年前の出来事。郷里の高校卒業を迎えたタカチが寮に帰るとルームメイトが殺されていた。容疑者は奇妙なアリバイを主張する。犯行時刻に不審な人物とすれ違った。ウイスキィの瓶を携え,強烈にアルコールの匂いを放っていた。つけていくと,川原でウイスキィの中身を捨て,川の水ですすいでから空き瓶を捨て去った,と・・・・・。タックたちは二年前の事件の謎を解き,犯人を指名するため,タカチの郷里へと飛んだ。長編本格推理。
タックシリーズも5作目になるが,どうもこの安楽椅子型推理に馴染めない。
それでも今作の推理は,これまでよりもマシな方だろう。それもこれも学園モノで,タカチがメインキャラクターになっているからに他ならないだろう。
それにしても,タカチがレズビア〜ンだなんて・・・・・。
まぁ読み進めるうちに,真性ではないと分かるんだけど,自分の中で膨れ上がったタカチの具現像のせいで,ち〜とばかりショックだったりして。
そのタカチを,芸能人で誰に置き換えるかと,いろいろ創造するのだが,いまいちしっくりくる人物がいない。それだけ,タカチを神聖化してしまっているのだ。もうここまでくると,秋葉系の萌え萌えになってしまう。イカンぞ。遺憾だ〜。
森 博嗣の「四季」読了
2005年4月16日 読書
ISBN:4062123312 単行本 森 博嗣 講談社 2004/03 ¥3,990
森 博嗣 著 「四季」 ★★★★☆
ノベルス4冊分(春・夏・秋・冬)を1冊に纏めた限定愛蔵版。約900ページにもなり辞書よりも分厚く,電車で立ちながら読んでいて腕が痺れた,質・内容ともに重厚な1冊(笑)
新しい物語ではなくて,S&MシリーズとVシリーズの時系列や,人物相関問題を,すっきりさせてくれた解説本のようなものですかね。これまでのシリーズを読んできた人には感涙ものだ。
いままで,匂わせるだけに留めていたものを,ここで一気に爆発させたということで,森博嗣は,これを書くことを想定したうえで,S&MシリーズとVシリーズを書き溜めてきたのではないかと,勘繰りたくなってしまった。
真賀田四季と瀬在丸紅子のリンク,瀬在丸紅子と犀川創平のリンク,犀川創平と林とのリンク・・・・・,その他もろもろのリンクを確認するにつれ,森博嗣が紡ぎだした世界に圧倒される。
すべては,【貴女は、貴女から生まれ、貴女は、貴女だ。そして、どこへも行かない。】の言葉に集約された。
森博嗣あっぱれ!!!
S&MシリーズとVシリーズの20作を読んでいないと,この作品の醍醐味を存分に味わえないので,間違ってもこの作品を先に読むことだけはしないでいただきたい。(著者は否定してますが・・・)
森 博嗣 著 「四季」 ★★★★☆
森ミステリの金字塔。作家,森博嗣の8年間のすべてがここにある。天才科学者,真賀田四季の謎が解かれる。
ノベルス4冊分(春・夏・秋・冬)を1冊に纏めた限定愛蔵版。約900ページにもなり辞書よりも分厚く,電車で立ちながら読んでいて腕が痺れた,質・内容ともに重厚な1冊(笑)
新しい物語ではなくて,S&MシリーズとVシリーズの時系列や,人物相関問題を,すっきりさせてくれた解説本のようなものですかね。これまでのシリーズを読んできた人には感涙ものだ。
いままで,匂わせるだけに留めていたものを,ここで一気に爆発させたということで,森博嗣は,これを書くことを想定したうえで,S&MシリーズとVシリーズを書き溜めてきたのではないかと,勘繰りたくなってしまった。
真賀田四季と瀬在丸紅子のリンク,瀬在丸紅子と犀川創平のリンク,犀川創平と林とのリンク・・・・・,その他もろもろのリンクを確認するにつれ,森博嗣が紡ぎだした世界に圧倒される。
すべては,【貴女は、貴女から生まれ、貴女は、貴女だ。そして、どこへも行かない。】の言葉に集約された。
森博嗣あっぱれ!!!
S&MシリーズとVシリーズの20作を読んでいないと,この作品の醍醐味を存分に味わえないので,間違ってもこの作品を先に読むことだけはしないでいただきたい。(著者は否定してますが・・・)
奥田 英朗の「空中ブランコ」読了
2005年4月3日 読書
ISBN:4163228705 単行本 奥田 英朗 文藝春秋 2004/04/24 ¥1,300
奥田 英朗 著 「空中ブランコ」 ★★★★
ギャッハッハ。伊良部先生サイコー。いい壊れっぷりです。
これくらい周りも認めてしまうほど,呆れられてしまいたい。そんな欲望が疼きだしてくる。変に大人になってしまった今,童心に返って,自分のしたいように生きたい。これが無理であることもよ〜く分かってるんだけどね・・・・・。
さて感想。伊良部先生は相変わらずイケイケだが,お話の内容としては前作の「イン・ザ・プール」の方が面白かったな。今作で最も笑わせてくれたのは,ノーコンの野球選手のお話。
読書の蟲=インドア派ってイメージだけど,これでも草野球とかやってるのね。そんで,今でこそ外野専門だけど,前はピッチャーもやってたのよ。でもこれが呆れるくらいノーコンでね。それでもなんとか形は作れるようになって初めて試合に投げさせてくれたのよ。
そして・・・・・,
1番バッター:四球 <ノーアウト1塁>
2番バッター:四球 <ノーアウト1,2塁>
3番バッター:四球 <ノーアウト満塁>
4番バッター:満塁ホームラン
監督:「おいっSSRっ。お前ライト行け!」
オレ:「・・・・・・・・・・・・・・・・」
ってな衝撃的なデビューをかましていらい,ブルペンではどうにかなっても,マウンドにたつと,どうしてもストライクが行かない。ノーコンに加えてトラウマも重なって,目も当てられないことになってしまってさ。こんなときに,伊良部先生がいたら,今はどうなってるんだろうとか思ったりしっちゃりするのさ・・・・・。
なんか書いていて悲しくなってきた。お開きにしよう・・・。
奥田 英朗 著 「空中ブランコ」 ★★★★
傑作『イン・ザ・プール』から二年。伊良部ふたたび!人間不信のサーカス団員,尖端恐怖症のやくざ,ノーコン病のプロ野球選手。困り果てた末に病院を訪ねてみれば…。「イン・ザ・プール」から2年,トンデモ精神科医・伊良部が再び暴れ出す!
ギャッハッハ。伊良部先生サイコー。いい壊れっぷりです。
これくらい周りも認めてしまうほど,呆れられてしまいたい。そんな欲望が疼きだしてくる。変に大人になってしまった今,童心に返って,自分のしたいように生きたい。これが無理であることもよ〜く分かってるんだけどね・・・・・。
さて感想。伊良部先生は相変わらずイケイケだが,お話の内容としては前作の「イン・ザ・プール」の方が面白かったな。今作で最も笑わせてくれたのは,ノーコンの野球選手のお話。
読書の蟲=インドア派ってイメージだけど,これでも草野球とかやってるのね。そんで,今でこそ外野専門だけど,前はピッチャーもやってたのよ。でもこれが呆れるくらいノーコンでね。それでもなんとか形は作れるようになって初めて試合に投げさせてくれたのよ。
そして・・・・・,
1番バッター:四球 <ノーアウト1塁>
2番バッター:四球 <ノーアウト1,2塁>
3番バッター:四球 <ノーアウト満塁>
4番バッター:満塁ホームラン
監督:「おいっSSRっ。お前ライト行け!」
オレ:「・・・・・・・・・・・・・・・・」
ってな衝撃的なデビューをかましていらい,ブルペンではどうにかなっても,マウンドにたつと,どうしてもストライクが行かない。ノーコンに加えてトラウマも重なって,目も当てられないことになってしまってさ。こんなときに,伊良部先生がいたら,今はどうなってるんだろうとか思ったりしっちゃりするのさ・・・・・。
なんか書いていて悲しくなってきた。お開きにしよう・・・。
加納 朋子の「いちばん初めにあった海」読了
2005年4月3日 読書
ISBN:4043539010 文庫 加納 朋子 角川書店 2000/05 ¥560
加納 朋子 著 「いちばん初めにあった海」 ★★★
さずが加納朋子。綺麗に纏めるもんである。だが,今作は途中のだるだる感を少し感じた。まぁ気にする程度でもないが・・・。
■いちばん初めにあった海
ミステリ色は弱め。純文学テイストの心振るわせる物語。
友情の素晴らしさに感動。こういう友人が1人でもいるってのは幸せなことだな〜。読んでるときちょっと鬱状態だったので,とっても人恋しくなって,涙ちょちょぎれそうだった。
■化石の樹
こっちの方がミステリ色が強め。こっちの話の方が好みだな。
親の子供に向ける愛情が胸を打つ。昨今,ドメスティックバイオレンス事件が頻繁に報道されているだけに,こういった話に感動する。でも子供はあんまり好きじゃないんだけどね・・・。
総じて良いのだが,いままでの作品に比べると,いま一つという感じなので,星は普通の3つとしておく。
加納 朋子 著 「いちばん初めにあった海」 ★★★
堀井千波は周囲の騒音に嫌気がさし,引越しの準備を始めた。その最中に見つけた一冊の本,「いちばん初めにあった海」。読んだ覚えのない本のページをめくると,その間から未開封の手紙が・・・。差出人は<YUKI>。だが,ちなみに羽この人物に全く心当たりがない。しかも,開封すると,「私も人を殺したことがあるから」という謎めいた内容が書かれていた。<YUKI>とは誰なのか?なぜ,ふと目を惹いたこの本に手紙がはさまれていたのか?千波の過去の記憶を辿る旅が始まった――。心に傷を負った二人の女性の絆と再生を描く感動のミステリー。
さずが加納朋子。綺麗に纏めるもんである。だが,今作は途中のだるだる感を少し感じた。まぁ気にする程度でもないが・・・。
■いちばん初めにあった海
ミステリ色は弱め。純文学テイストの心振るわせる物語。
友情の素晴らしさに感動。こういう友人が1人でもいるってのは幸せなことだな〜。読んでるときちょっと鬱状態だったので,とっても人恋しくなって,涙ちょちょぎれそうだった。
■化石の樹
こっちの方がミステリ色が強め。こっちの話の方が好みだな。
親の子供に向ける愛情が胸を打つ。昨今,ドメスティックバイオレンス事件が頻繁に報道されているだけに,こういった話に感動する。でも子供はあんまり好きじゃないんだけどね・・・。
総じて良いのだが,いままでの作品に比べると,いま一つという感じなので,星は普通の3つとしておく。
横山 秀夫の「半落ち」読了
2005年4月3日 読書
ISBN:4062114399 単行本 横山 秀夫 講談社 2002/09 ¥1,785
横山 秀夫 著 「半落ち」 ★★★★
映画がテレビ放送をしてたので,積読してたのを思い出し引っ張り出してきた。前に読んだ短編集2作で苦手意識を植えつけてしまったので,奥底に眠らせていたのが,何でもっと早く読まなかったのかと今は猛烈に後悔している。
半落ち・・・・・。
このたった一つの謎に対して,警察・検察・新聞記者・弁護士・判事・刑務官と6つの視点で語られていく。この作品がヒットした要因は,この視点を分けた点にあるだろう。これを警察だけでのなかで展開させたり,犯人の一人称なんかにしてたら,これほど深みのある話にはならなかったと思うである。
ただ一点不満なところは,半落ちしていた部分。ここが最も重要なところなのに・・・・・。ここまで頑なに沈黙を続けていたことが「こんなことっ?」って感じなのだ。話の流れとして,こういった展開を見せるのに納得するところはあるのだけど,何か弱くそして物足りない。
満点を出せる雰囲気だっただけに,こういう最後を迎えたのは非常に残念でならない。でも横山作品の面白さを見出せたので,それだけでもこの作品を読んで良かったと思う。
横山 秀夫 著 「半落ち」 ★★★★
請われて妻を殺した警察官は,死を覚悟していた。全面的に容疑を認めているが,犯行後2日間の空白については口を割らない「半落ち」状態。男が命より大切に守ろうとするものとは何なのか。感涙の犯罪ミステリー。
映画がテレビ放送をしてたので,積読してたのを思い出し引っ張り出してきた。前に読んだ短編集2作で苦手意識を植えつけてしまったので,奥底に眠らせていたのが,何でもっと早く読まなかったのかと今は猛烈に後悔している。
半落ち・・・・・。
このたった一つの謎に対して,警察・検察・新聞記者・弁護士・判事・刑務官と6つの視点で語られていく。この作品がヒットした要因は,この視点を分けた点にあるだろう。これを警察だけでのなかで展開させたり,犯人の一人称なんかにしてたら,これほど深みのある話にはならなかったと思うである。
ただ一点不満なところは,半落ちしていた部分。ここが最も重要なところなのに・・・・・。ここまで頑なに沈黙を続けていたことが「こんなことっ?」って感じなのだ。話の流れとして,こういった展開を見せるのに納得するところはあるのだけど,何か弱くそして物足りない。
満点を出せる雰囲気だっただけに,こういう最後を迎えたのは非常に残念でならない。でも横山作品の面白さを見出せたので,それだけでもこの作品を読んで良かったと思う。
戸梶 圭太の「アウトリミット」読了
2005年4月3日 読書
ISBN:4198922004 文庫 戸梶 圭太 徳間書店 2005/02 ¥660
戸梶 圭太 著 「アウトリミット」 ★★☆
書店で手に取った瞬間に,「コレは面白いはずだっ!」っていうビビビ感があったはずなんだが,どうやら勘違いだったようだ。
起承転結のすべてにおいてスカスカ感が拭えない。スピード感を意識するあまりに,中身を詰めるのを忘れてしまったかのようだ。主人公をはじめすべてのキャラが立っていないし,無意味な展開が始まるし,ポーっとしてたら終わってた。
初めての戸梶作品だったが,他の作品を読みたくなる気は全然しないな。コレはっ!っていうお勧めがあったら教えてくれい。
戸梶 圭太 著 「アウトリミット」 ★★☆
同僚を窃盗犯に射殺され,追跡中に犯人を誤って殺してしまった井川刑事。彼のなかで何かが弾けた。遺品のメモリーカードで三千万円の大取引ができる!時限は午後七時まで。警察にオサラバした男の狂熱の数時間が始まった。長編アクション。
書店で手に取った瞬間に,「コレは面白いはずだっ!」っていうビビビ感があったはずなんだが,どうやら勘違いだったようだ。
起承転結のすべてにおいてスカスカ感が拭えない。スピード感を意識するあまりに,中身を詰めるのを忘れてしまったかのようだ。主人公をはじめすべてのキャラが立っていないし,無意味な展開が始まるし,ポーっとしてたら終わってた。
初めての戸梶作品だったが,他の作品を読みたくなる気は全然しないな。コレはっ!っていうお勧めがあったら教えてくれい。
乾 くるみ の「林真紅郎と五つの謎」読了
2005年3月21日 読書
ISBN:4334075320 新書 乾 くるみ 光文社 2003/08/21 ¥820
乾 くるみ 著 「林真紅郎と五つの謎」 ★★★
なんか「乾くるみ」らしくない。なんとマトモだ(笑)
いきなり作者に対して失礼な物言いだが,なんか乾=メタという図式が定着してしまっていて,なんか拍子抜けしてしまったのだ。べつに本作がダメってわけじゃないんだけど,あまりにも小奇麗に纏めてくれちゃっているからさ・・・・・。
その小奇麗に纏めてくれた五つの短編だけど,短編だけになんか物足りない。真相へと至る道筋も強引さが目立つし,作者が愛着を感じているという主人公「林真紅郎」にしても,いまいち魅力が伝わってこない。
まぁ短編好きじゃない私の偏見が多分に影響しているのだろうけれど,コレはちっと面白みにかけるな〜。なんか,東野圭吾の「おれは非常勤」に近いものを感じたので,年齢層の低い方向けか,ミステリ入門編としてはイイかもしれない。
乾 くるみ 著 「林真紅郎と五つの謎」 ★★★
複雑な波形が脳裏で重なるとき,林真紅郎の前にはもはや謎はない!
林真紅郎は三十五歳の元法医学者。妻を事故で亡くしたことがきっかけで大学を辞めてからは,「隠居」生活を送っている。そんな彼が出会う不思議な五つの事件。バラバラに見える謎すべてが脳裏でシンクロした時に見える真相とは?初期メフィスト賞が生んだ異才,待望の最新本格推理!
なんか「乾くるみ」らしくない。なんとマトモだ(笑)
いきなり作者に対して失礼な物言いだが,なんか乾=メタという図式が定着してしまっていて,なんか拍子抜けしてしまったのだ。べつに本作がダメってわけじゃないんだけど,あまりにも小奇麗に纏めてくれちゃっているからさ・・・・・。
その小奇麗に纏めてくれた五つの短編だけど,短編だけになんか物足りない。真相へと至る道筋も強引さが目立つし,作者が愛着を感じているという主人公「林真紅郎」にしても,いまいち魅力が伝わってこない。
まぁ短編好きじゃない私の偏見が多分に影響しているのだろうけれど,コレはちっと面白みにかけるな〜。なんか,東野圭吾の「おれは非常勤」に近いものを感じたので,年齢層の低い方向けか,ミステリ入門編としてはイイかもしれない。
西尾 維新の「サイコロジカル〈下〉曳かれ者の小唄」読了
2005年3月21日 読書
ISBN:4061822845 新書 西尾 維新 講談社 2002/11 ¥924
西尾 維新 著 「サイコロジカル(下)」 ★★★☆
まず,上の概説は本からそのまま移したもんで,間違いでも打ち損じでもございません。これは「上巻から買って読めっ!」っていう無言の圧力なんでしょうか(笑)
ぶっ飛んでいるキャラと物言い,そしてこの世界のバックグラウンドにしか興味を持てなくなった本シリーズですが,本作でも見事にはぐらかされいて,結局次作も読まなくてはならなさそうです・・・。
高田崇史のQEDシリーズのように「事件」なんてものは飾りにすぎず,その飾りな事件に関わる(関わっていく)登場人物の紹介文を面白おかしく書いているだけで,相変わらずミステリからは遥か彼方の遠〜いところへ突っ走っている。
トリックも結局ベタだし,それが許されてしまっている,この人気ぶりに作者は胡坐をかくことなく,もう少し考えて欲しいものです。ただのキャラ萌え作品では,オタしか残りませぬぞ。
西尾 維新 著 「サイコロジカル(下)」 ★★★☆
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まず,上の概説は本からそのまま移したもんで,間違いでも打ち損じでもございません。これは「上巻から買って読めっ!」っていう無言の圧力なんでしょうか(笑)
ぶっ飛んでいるキャラと物言い,そしてこの世界のバックグラウンドにしか興味を持てなくなった本シリーズですが,本作でも見事にはぐらかされいて,結局次作も読まなくてはならなさそうです・・・。
高田崇史のQEDシリーズのように「事件」なんてものは飾りにすぎず,その飾りな事件に関わる(関わっていく)登場人物の紹介文を面白おかしく書いているだけで,相変わらずミステリからは遥か彼方の遠〜いところへ突っ走っている。
トリックも結局ベタだし,それが許されてしまっている,この人気ぶりに作者は胡坐をかくことなく,もう少し考えて欲しいものです。ただのキャラ萌え作品では,オタしか残りませぬぞ。
西尾 維新の「サイコロジカル〈上〉兎吊木垓輔の戯言殺し」読了
2005年3月21日 読書
ISBN:4061822837 新書 西尾 維新 講談社 2002/11 ¥882
西尾 維新 著 「サイコロジカル(上)」 ★★★☆
え〜と,これは上下巻からなる上巻の方になるんで,感想は次の下巻の方に纏めておきます。
いやしかしね〜,ここまでくるのに1冊をまるまる使うとは・・・
西尾 維新 著 「サイコロジカル(上)」 ★★★☆
「きみは玖渚友のことが本当は嫌いなんじゃないのかな?」天才工学師・玖渚友のかつての「仲間」,兎吊木咳輔が囚われる謎めいた研究所――墜落三昧斜道卿壱郎研究施設。友に引き連れられ,兎吊木を救出に向かう「ぼく」こと"戯言遣い・いーちゃん"の眼前に広げられる戦慄の"情景"。しかしその「終わり」は,さらなる「始まり」の前触れに過ぎなかった―――!絶好調,西尾維新の<戯言シリーズ>。こんな新青春エンタを待っていた!!
え〜と,これは上下巻からなる上巻の方になるんで,感想は次の下巻の方に纏めておきます。
いやしかしね〜,ここまでくるのに1冊をまるまる使うとは・・・
シーグランド X-Seven(クロスセブン) 256MB
2005年3月13日 趣味
最近のお気に入りの品。
深夜の「ジャパネットたかた」を見て,迷わず買いを決意。
通販は嫌いなんで,速攻で電気屋に行きましたよ。
説明書読むのが面倒なんで調べてないんだけど,なぜか転送した順番どおりに再生しないのよ。何も操作してないのに「シャッフル」状態なわけ。なんなんじゃコレは。
音質はまあまあ。ポータブルに音質を求めるのがどうかと思うし,別に外で聞くのだから音質なんてどうでもいいしね。
他にFMラジオ機能やボイスレコーダー機能もあるけど,これは使わないからどうでもよろし。総合的にコレはなかなかだね。
久々に衝動買いしたけど,ほんとこれはヒットでした。
深夜の「ジャパネットたかた」を見て,迷わず買いを決意。
通販は嫌いなんで,速攻で電気屋に行きましたよ。
説明書読むのが面倒なんで調べてないんだけど,なぜか転送した順番どおりに再生しないのよ。何も操作してないのに「シャッフル」状態なわけ。なんなんじゃコレは。
音質はまあまあ。ポータブルに音質を求めるのがどうかと思うし,別に外で聞くのだから音質なんてどうでもいいしね。
他にFMラジオ機能やボイスレコーダー機能もあるけど,これは使わないからどうでもよろし。総合的にコレはなかなかだね。
久々に衝動買いしたけど,ほんとこれはヒットでした。
伊坂 幸太郎の「ラッシュライフ」読了
2005年3月12日 読書
ISBN:4106027704 単行本 伊坂 幸太郎 新潮社 2002/07 ¥1,785
伊坂 幸太郎 著 「ラッシュライフ」 ★★★★
それぞれの物語が徐々に重なっていき,やがて見える物語の全体像。いやー,この手の手法にはめっぽう弱いのですよ。本格ミステリでこの手法を用いる場合は,どこに伏線が張ってあるのか?とか少なからず考えてしまうんだけど,本作はそんなこと考えずに,ただただページを捲りラストの感動へと辿りついたのでした。
こんな風にべた褒めしておいて満点ではないのは,途中で少しだれる所があったのと,時間軸において?と感じるところがあったのが原因。ちょいと厳しいのかもしれん。でも期待している作家だからね。これからも頑張ってほしいのです。
伊坂 幸太郎 著 「ラッシュライフ」 ★★★★
解体された神様,鉢合わせの泥棒,歩き出した轢死体,拳銃を拾った失業者,拝金主義の富豪―。バラバラに進む五つのピースが,最後の一瞬で一枚の騙し絵に組み上がる。ミステリを読む快感と醍醐味がここに!新潮ミステリー倶楽部賞受賞第一作。
それぞれの物語が徐々に重なっていき,やがて見える物語の全体像。いやー,この手の手法にはめっぽう弱いのですよ。本格ミステリでこの手法を用いる場合は,どこに伏線が張ってあるのか?とか少なからず考えてしまうんだけど,本作はそんなこと考えずに,ただただページを捲りラストの感動へと辿りついたのでした。
こんな風にべた褒めしておいて満点ではないのは,途中で少しだれる所があったのと,時間軸において?と感じるところがあったのが原因。ちょいと厳しいのかもしれん。でも期待している作家だからね。これからも頑張ってほしいのです。
森 博嗣の「工学部・水柿助教授の日常」読了
2005年3月12日 読書
ISBN:4344405889 文庫 森 博嗣 幻冬舎 2004/12 ¥600
森 博嗣 著 「工学部・水柿助教授の日常」 ★★★☆
森流のギャクが満載である。この森流のギャクがツボに嵌るか否かで,この作品に対する評価が決まるであろう。まぁ,森博嗣ファンならば,間違いなくヒットするものと思われる。特に,「ノックスの十戒」ならぬ,「プレゼントの十戒」には,笑わせてくれた。こういう下らない事に対して,あれこれと考察しているさまはホント面白い。
作中に,「大学の教授は変人が多い」みたいな文があったが,これには激しく同意する。仕事柄,理系の大学職員やIT系企業の社員と触れ合う機会が多いのだが,ちょっと世間ズレしている方が多いように思う。バカと天才は紙一重という言葉があるが,まさしくそのとおりである。いや〜,平凡な人間で良かったよ(笑)
森 博嗣 著 「工学部・水柿助教授の日常」 ★★★☆
水柿小次郎三十三歳。後に小説家となるが,いまはN大学工学部助教授。専門は建築学科の建築材料。よく独身と間違われるが,二歳年下のミステリィ好きの奥さんがいる。彼はいつしか自分の周囲のささやかな不思議を妻に披露するようになっていた。きょうもまた,あれが消え,これが不可解,そいつは変だ,誰か何とかしろ!と謎は謎を呼んで・・・・・。
森流のギャクが満載である。この森流のギャクがツボに嵌るか否かで,この作品に対する評価が決まるであろう。まぁ,森博嗣ファンならば,間違いなくヒットするものと思われる。特に,「ノックスの十戒」ならぬ,「プレゼントの十戒」には,笑わせてくれた。こういう下らない事に対して,あれこれと考察しているさまはホント面白い。
作中に,「大学の教授は変人が多い」みたいな文があったが,これには激しく同意する。仕事柄,理系の大学職員やIT系企業の社員と触れ合う機会が多いのだが,ちょっと世間ズレしている方が多いように思う。バカと天才は紙一重という言葉があるが,まさしくそのとおりである。いや〜,平凡な人間で良かったよ(笑)