京極 夏彦 著 「陰摩羅鬼の瑕」 ★★★★☆

ああ・・・また私は京極ワールドに惹き込まれてしまったようだ。

常識とは何か?
良識とは何か?
通念とは何か?

世俗では自明であると認識されている言葉だ。

しかし十人十色というように,自明と認識される中においても,個人の歴史において培い育まれてきたそれらは各々異なる。

世俗では誰もが周りに歩調を合わせ自我を殺して生きている。
自信がないのか?,それとも世俗のはじきものとされたくないのか・・・?
どちらでもない。真理が存在しないのであろう。
全てにおいての真理があれば,宗教などは乱立しえないし,戦争もおきないはずだ。
しかし何千年という人類の歴史において万人における真理などというものは存在することはなく,現代においてもそれは変わらない。
人類が誕生した時点において確立されなかった真理は,時を経て紆余曲折し,真理の真理たるものを得ることは凡そ不可能なことになってしまった。不毛な世界なのである。

なんだか随分と論点がずれてきてしまった。

こうした私の妄想なる世界ははたして客観的に
普通なのか?それとも異常なのか?
そもそも普通の定義とは何だ?そして異常とは?

ああ・・・,疑問と不安が私の頭を支配する。

こうして私は哲学の深遠なる世界に絡み獲られていく・・・。

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