ISBN:4093860726 単行本 片山 恭一 小学館 ¥1,400

片山恭一著 「世界の中心で,愛をさけぶ」 ★★☆

異常な売れ行きの本書が気になってはいたものの,所々の書評を見ていると賞賛か酷評のどちらかでしかないのが気になり新書で買うのを躇っていたのだが,Book Offで500円セールをやっていたので漸く購入とあいなった。

そんで感想・・・
えーと,なんでこんなに売れるのかがさっぱり分からない。
柴咲コウの影響があるのは分かるけど,だからってこんなに売れるほどの内容ではないと思うのだが・・・

どっかの書評で「長めのプロットを読まされた感じだった」と書いてた人がいたけど,ほんと
私もそう感じた。

まず人物描写がぜんぜんなってないので感情移入がぜんぜんできない。
これははっきり言って致命的。

話のレベルからすると,

彼:「僕,アキちゃんのことが好きだー。」
彼女:「えー,じつは私も朔ちゃんが好きー」
彼:「えっ!ウソ?。マジで?なんだ両思いだったんじゃん!」
彼女:「ほんとだねー。マジうけるー。キャハハ」

そして二人はつき合い始めるのであった・・・。

大げさに言うとこのくらい簡単な感じ。中身がないのよ。

男の場合,「アキちゃんのくりっとした目が萌え萌えでたまんねぇー。」とか,
「おっぱいでかいよねぇー。ちょー揉みてぇー。」的なことや,
女の場合,「朔ちゃんの切れ長の目がぞくぞくするのぉー」とか,
「胸板すごいよねぇー。飛び込みたくなるのぉー」などがぜんぜんない。

「気づいたらお互い気になる存在だった」とかで終わらせないでほしい。
それじゃ「ふーん,そうなんだ」って感想で終わっちゃうよ。

まぁ展開がすごく早いのでサクサクと読めたし,ある程度の覚悟はしていたから本を投げたくなるほどの衝動はないので星は2つあげる。
あと芝咲コウが読んだってことで半分(笑)

そうそう,映画化するんだってね。
映像のマジックでなんとかしてやってください。
「冷静と情熱のあいだ」は,映画が最悪だったけど・・・

とにかく著者は柴咲コウに印税の半分を渡すべきでしょう。(合掌)   

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