ISBN:4062632780 文庫 綾辻 行人 講談社 ¥619

綾辻行人著 「黒猫館の殺人」 ★★★☆

これにて既刊の館シリーズ読破。
「暗黒館の殺人」ってのが今年の夏に上梓される予定だそうだ。楽しみなり。

さてさて感想ですが・・・ 

さすがは綾辻。読ませる力はかなりのものがある。
今回は作中にある人物による「手記」を織り交ぜて展開している。
本来なら最後に手記を書いた人物が分かったときに衝撃をうけるのであろうが,ミステリが好きで数多くの作品を読んだ方なら,おおよその想像がついて衝撃度が下がるのではないかと思う。
なにせ私がそうだったから・・・。
ここでかなりの減点対象となった。

その他の減点対象として,Who? & Why? & How? の三大要素が少々強引である印象をうけたのも残念であった。

ここで館シリーズの順位をつけておこう。

1位:時計館の殺人 (文句なし。さすが新本格の旗手といったところ)
2位:十角館の殺人 (内容は完璧。犯人が途中でわかってしまったので減点)
3位:迷路館の殺人 (作中作が良かった)
4位:黒猫館の殺人 (手記というアイデアが良かった)
5位:水車館の殺人 (普通すぎ。平坦で面白みにかけた)
6位:人形館の殺人 (感性にあわなかった。)

 

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