ISBN:4062738449 文庫 高田 崇史 講談社 ¥619

高田崇史 著 QED - ベイカー街の問題 ★★★





quod erat demonstrandum -証明終わり-

なんて素敵なタイトルなんだろう。

"QED"の第一作「百人一首の呪」を手にとるのに躊躇いは全くなかった。

そして読み終えた後,私のインスピレーションに誤りがなかった事に我ながら感慨を覚えた。

続く第二作「六歌仙の暗号」

第一作に劣ることない作品に,これまた満足の度合いを深めた。

さて第三作の本作だが,いったいどうしてしまったのだろう?

あの冷淡なる薀蓄の語らいが殆どないではないか。

また事件も陳腐であるし,肝腎の証明が弱すぎる。

いやいや,「"QED"に限ってこれはあるまい」ということで,

サラサラと読み直してみるものの,最初の感想を覆すことはなかった。

う〜ん,やっぱりワタシが「ホームズ」に興味がないのが原因なのだろうか?

自作からは民俗学の分野に戻るようなので,次作以降に期待を寄せる。

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