花村萬月の「二進法の犬」読了
2004年5月14日 読書
ISBN:4334073166 単行本(ソフトカバー) 花村 萬月 光文社 1998/11 ¥1,300
花村 萬月 著 「二進法の犬」 ★★★★★
いや〜,ちょっとおまけ気味だけどこの日記書いて始めての満点です。
文庫で1100ページという超大作にもかかわらず,飽きさせることなく最後までぐいぐい引っ張ってくれました。
登場人物のすべてがとっても味深いね。
家庭教師の鷲津,ヤクザの娘の倫子,倫子の父で組長の十郎,組員の中島などなど,一人ひとりがとっても際立っていて,それぞれに共感できるところがあったのが良かった。
その中でも組員の中島が一番好きだったな。
世間でははみ出し者でヤクザの世界に生きる男だけど,その世界の中で自分をしっかりと認識し,自分の信念のもとに生きている姿は読んでいてとても気持ちが良かった。
白と黒しかない両極端な世界に軽い憧れを抱くも,今の社会でそのように生きられる人てどのくらいいるのだろう?
なんとなく日々を流されるがまま怠惰に生きる今に,とっても考えさせられるも,この現代社会でそのように生きていくってのはとっても難しい。少しでもそのようにありたいものだということを念頭においてこれからを精進したい気持ちでいっぱいである。また倫子のような己の命をも懸けた恋愛をしてみたいものだ。
いやしかし,「二進法の犬」とは良くできた小説名でした。
花村 萬月 著 「二進法の犬」 ★★★★★
いや〜,ちょっとおまけ気味だけどこの日記書いて始めての満点です。
文庫で1100ページという超大作にもかかわらず,飽きさせることなく最後までぐいぐい引っ張ってくれました。
登場人物のすべてがとっても味深いね。
家庭教師の鷲津,ヤクザの娘の倫子,倫子の父で組長の十郎,組員の中島などなど,一人ひとりがとっても際立っていて,それぞれに共感できるところがあったのが良かった。
その中でも組員の中島が一番好きだったな。
世間でははみ出し者でヤクザの世界に生きる男だけど,その世界の中で自分をしっかりと認識し,自分の信念のもとに生きている姿は読んでいてとても気持ちが良かった。
白と黒しかない両極端な世界に軽い憧れを抱くも,今の社会でそのように生きられる人てどのくらいいるのだろう?
なんとなく日々を流されるがまま怠惰に生きる今に,とっても考えさせられるも,この現代社会でそのように生きていくってのはとっても難しい。少しでもそのようにありたいものだということを念頭においてこれからを精進したい気持ちでいっぱいである。また倫子のような己の命をも懸けた恋愛をしてみたいものだ。
いやしかし,「二進法の犬」とは良くできた小説名でした。
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