ISBN:406273964X 文庫 野沢 尚 講談社 2004/02 ¥620

野沢 尚 著 「砦なき者」 ★★





どうやら本書は,乱歩賞を受賞した「破線のマリス」の続編らしい。
あの作品はとっても面白く,それを機会に次々と野沢作品を読むようになって本作も期待をしてたが,これが大はずれ。

本作は3つのストーリーから構成されていて,それぞれのストーリーに関連はないのだけど,そのなかで主人公とTV局のディレクター達がすべてに絡んでくるという手法。

まあ良くある手で構成的に目新しさはないうえに,3つのストーリーすべてが中途半端でダメダメ。

主人公の思考にも全くついていけず,読み終えてから「なんなの?」て感じだった。

「TVを信じるな」っていう前作同様のメッセージが入ってるのだろうけど,もともとTVのやることなんて半分しか信じてないしね。あらゆるメディアに対してもだけど・・・。

この人はミステリやサスペンスに重きをおかないで,青春・恋愛を軸にした方がいいのかもしれないな。

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