ISBN:4061823493 新書 高田 崇史 講談社 2004/01 ¥924

高田 崇史 著 「QED 竜馬暗殺」 ★★





坂本竜馬がって言うよりも,幕末時代に興味がないのだということを再認識させてくれた本でした。

内容も事件自体がまったくのおざなりになっており,竜馬暗殺についての学術書かのようになってしまっている。

ただでさえ興味のない時代背景に,小説としても面白みをそがれてしまっては,読むのもほぼ義務感としてでしかない。

このQEDシリーズで2作前にも「シャーロック・ホームズ」が題材であったが,薀蓄を披露する類の小説は,自分の趣味と合致していないとダメなんであろうな。

それでも京極夏彦の京極堂シリーズにおける薀蓄には,興味がないものでも逆にもっと知りたいという欲求にかられるのだから,薀蓄を披露するにも,披露の仕方というか筆力によるものが大きいのだと思う。

今作では棚旗奈々の妹で沙織というキャラが台頭していたので,他にももう少しキャラを増やし現代の描写に力を入れてほしいところである。

採点は今後の期待もこめて辛めの2点としておく。

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