ISBN:4044253021 文庫 乙一 角川書店 2001/05 ¥500

乙一 著 「きみにしか聞こえない―CALLING YOU」 ★★★

私にはケイタイがない。友達が,いないから。でも本当は憧れている。いつも友達とつながっている,幸福なクラスメイトたちに。「私はひとりぼっちなんだ」と確信する冬の日,とりとめなく空想をめぐらせていた,その時。美しい音が私の心に流れだした。それは世界のどこがで,私と同じさみしさを抱える少年からのSOSだった・・・・・。(「Calling You」)誰にもある一瞬の切実な想いを鮮やかに切り取る”切なさの達人”乙一。表題作のほか,2編を収録した珠玉の短編集。


また乙一です。そんで挿絵もとっても多いです。

■Calling You
携帯電話のお話。でもただの携帯電話ではない。頭の中で創造していた携帯電話が突然鳴り響き現実のものとなるのだ―――。

携帯電話ってホント皆もってるよね。学生なんかは電車の中でたえずいじってるけど,「なにをそんなに連絡とりあってるんだろ」と不思議に思う。「携帯をいじるな!」とは言わないけど,せめてボタン確認音だけは消してください。ピコピコとホントうざいです。そんな事を言う私はもうオヤジなのかしら・・・・・。

■傷―KIZ/KIDS―
なんか青いです。青いんだけど,オレにもこういう時期があったんだよなと感慨深げになる。こういった思いを忘れてはならないなと―――そう思った。

■華歌
不思議小説。何に分類すればいいんだか分からんけど,ミステリなんだろう。すっかりだまされてしまいましたから・・・・・。それもこれも挿絵の影響が大きい。挿絵もこういう使い方があるんだね。だけどズルイヨ・・・・・。

コメント

SSR

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索