ISBN:404425303X 文庫 乙一 角川書店 2002/12 ¥480

乙一 著 「さみしさの周波数」 ★★★☆

「お前ら,いつか結婚するぜ」そんな未来を予言されたのは小学生のころ。それきり僕は彼女と眼をあわせることができなくなった。しかし,やりたいことが見つからず,高校を出ても迷走するばかりの僕にとって,彼女を思う時間だけが灯火になった・・・<未来予報>。ちょっとした金を盗むため,旅館の壁に穴を開けて手を入れた男は,とんでもないものを掴んでしまう。<手を握る泥棒の物語>他2編を収録した,短編の名手・乙一の傑作集!


またまた乙一です。挿絵もすっかり気に入りました!

■未来予報 あした,晴れればいい。
読んでて,こっ恥ずかしいです。誰でも幼少時は同じような経験をしてるんだなぁ〜と思った。甘酸っぱいです。

■手を握る泥棒の物語
これが一番良かった。読み終えてから,いろいろとこの書かれていない先にはどうなるんだろと想像したくなるのが短編では良い作品である証拠。

■フィルムの中の少女
怖いよー。ただのホラーで終わらせないラストにしたのは,とっても良かったと思う。乙一らしいね。

■失われた物語
救いがなく真っ暗で悲しいお話。これだけ書き下ろしたみたいだけど,これを書くとき著者は「ブルー」だったんですかね?

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