綾辻 行人の「霧越邸殺人事件」読了
2004年9月11日 読書
ISBN:4396207409 新書 綾辻 行人 祥伝社 2002/06 ¥1,300
綾辻 行人 著 「霧越邸殺人事件」 ★★★★
この作品は館シリーズには組み込まれないらしいのだが,「暗黒館の殺人」が長い年月を経てようやく発売となり,いちおう館モノなので先に読んでおこうと,これまた長い間積読しておいたのを引っ張りだしてきた。
猛吹雪によって外界から隔絶された洋館。そこでひとり,またひとりと殺されていく―――。はい,本格モノの定番ですな。「国祠の島」のレビューで触れたように,半端なトリックは許されない。まぁ綾辻の事だから,その辺の心配はしていなかったのだが,ちょっと期待しすぎていたようだ。ストーリーの展開はさずがに良い。良いのだが新鮮な驚きが得られなかった。巷では本書が綾辻の最高傑作という声も多いのだが,私的には「時計館の殺人」にはるかに劣ると言わざるを得ない。採点を落とした要因は,「あれっ?これはおかしいぞ。こいつが真犯人なのでは??」と思っていたところが実際に最後の解決段階で指摘されているのだ。やっぱりミステリでは,思いもよらない結末が待っていて欲しいものだ。冒頭でも触れたが「暗黒館の殺人」が発売となった。もちろん即ゲットした。上下巻で京極夏彦の「宴の支度・宴の始末」級に長ーいのだが,非常に楽しみである。少しほとぼりを冷まし,読みたい欲求に駆られたときに貪りつくしたいと思う。ホント楽しみだ。
綾辻 行人 著 「霧越邸殺人事件」 ★★★★
或る晩秋,信州の山深き地で猛吹雪に遭遇した8人の前に突如出現した洋館「霧越邸」。助かった・・・・・安堵の声も束の間,外界との連絡が途絶えた邸で,彼らの身にデコラティブな死が次々と訪れる!密室と化したアール・ヌーヴォー調の豪奢な洋館。謎めいた住人たち。ひとり,またひとり――不可思議極まりない状況で起こる連続殺人の犯人は?驚愕の結末が絶賛を浴びた超話題作。
この作品は館シリーズには組み込まれないらしいのだが,「暗黒館の殺人」が長い年月を経てようやく発売となり,いちおう館モノなので先に読んでおこうと,これまた長い間積読しておいたのを引っ張りだしてきた。
猛吹雪によって外界から隔絶された洋館。そこでひとり,またひとりと殺されていく―――。はい,本格モノの定番ですな。「国祠の島」のレビューで触れたように,半端なトリックは許されない。まぁ綾辻の事だから,その辺の心配はしていなかったのだが,ちょっと期待しすぎていたようだ。ストーリーの展開はさずがに良い。良いのだが新鮮な驚きが得られなかった。巷では本書が綾辻の最高傑作という声も多いのだが,私的には「時計館の殺人」にはるかに劣ると言わざるを得ない。採点を落とした要因は,「あれっ?これはおかしいぞ。こいつが真犯人なのでは??」と思っていたところが実際に最後の解決段階で指摘されているのだ。やっぱりミステリでは,思いもよらない結末が待っていて欲しいものだ。冒頭でも触れたが「暗黒館の殺人」が発売となった。もちろん即ゲットした。上下巻で京極夏彦の「宴の支度・宴の始末」級に長ーいのだが,非常に楽しみである。少しほとぼりを冷まし,読みたい欲求に駆られたときに貪りつくしたいと思う。ホント楽しみだ。
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