ISBN:4062730898 文庫 西澤 保彦 講談社 2001/02 ¥700

西澤 保彦 著 「死者は黄泉が得る」 ★★★☆

死者を蘇らせる装置のある謎の館。そこには生ける屍と化した女性達が,生前の記憶を一切失ったまま,仲間を増やしながら生活していた。その隣町では,美女を巡る不可解な連続殺人が・・・・・。犯人のねらいは?そして事件と生ける屍たちの関係は?意外なラストは他言無用,奇手妙手を尽くした西澤流本格推理。


かな〜り前に「西澤作品コンプリート計画発動」とか言っておきながら随分とご無沙汰となっていた。というのも,良く行く本屋さんには西澤作品が全然置いていないのだ。また出来ればBOOK OFFなどの中古で買い揃えたいとかファンとしてはあるまじき考えを持っていたためこのような事態となっていた。が,どうしても西澤作品を読みたくなって,どうにかこうにか8作を手に入れた。

そして今回読んだのはノンシリーズ物。相変わらず変な装置を考え出しちゃってます。登場人物が横文字の人たちなので読むのに少々疲れたが,なんだか良く分からないうちに,西澤流のテンポに嵌ってスイスイと読めたと思う。まぁ面白かったことに違いはないのだが,今回の話の基盤となる装置の必然性について説明がなかったのが残念だ。「人格転移の殺人」での装置については,納得のいく面白い説明/解釈を残していたのに・・・・・。

まだまだ著作は多い。楽しみである。

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