ISBN:4575234990 単行本 雫井 脩介 双葉社 2004/07 ¥1,680

雫井 脩介 著 「犯人に告ぐ」 ★★★★☆

「犯人よ,今夜は震えて眠れ」
連続児童殺人事件―――姿見えぬ犯人に,警察はテレビ局と手を組んだ。史上初の,劇場型捜査が始まる!
横山秀夫 幹が太く,枝葉の繊細さが心に絡みつく警察小説だ。
福井晴敏 メディアという暴力装置と真っ向から取り組み,汚濁の中に一縷の希望を見出そうとする。この作品で著者は新たなステージに立った。
伊坂幸太郎 二章まで読み終えた僕は,最高だねこれは,と興奮し,つづきが気になりあまり,風呂場でも読んだのでした。


「読者よ,震える指でページをめくれ!」てな具合ですかね。

警察のドロドロした内情,事件に巻き込まれた一家の心情,視聴率至上主義なテレビ局の思惑,個人の名声・保身など,さまざまな点においてスポットを当て,そしてそのすべてに緻密な描写をほこる警察小説とひとくくりにできない,究極のエンターテイメント小説です。

唯一つ不満なのは,犯人に結びついた最後のアレ。あれだけ引っ張っておいて,あんな都合の良いような展開にしてしまったのは,ちょっと拍子抜けって感じでがっかりした。それさえなければ,今年3作目の満点がだせたのにな。ホント惜しかったです。

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