ISBN:4061854011 文庫 法月 綸太郎 講談社 1993/05 ¥620

法月 綸太郎 著 「頼子のために」 ★★★☆

「頼子が死んだ。」十七歳の愛娘を殺された父親は,通り魔事件で片付けようとする警察に疑念を抱き,ひそかに犯人をつきとめて相手を刺殺。自らは死を選ぶ―――という手記を遺していた。手記を呼んだ探偵法月倫太郎が,事件の真相解明にのりだすとと,やがて驚愕の展開が!精緻構成が冴える野心作。


これも某書店でめちゃくちゃ平積みされていた本。ポップと付箋に店員の熱いメッセージが寄せられており,その熱意に負けたというわけだ。ただ買ったのはその店じゃなくて,BOOK OFFの105円棚というのが私らしいか・・・。

結果的に見事に騙された。見事な構成にしてやられたのも確かだけど,これはこの本を手に取った瞬間にもう騙されていたわけですね。「頼子のために」って・・・。この小説名のせいで,いらぬ先入観や想像が脳内を渦巻いていてしまい,また冒頭の60ページにも渡る手記によって,作者の罠に完璧に嵌ってしまった。

まぁなかなか面白かったよ。某書店に店員さん,ありがとさん!

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