ISBN:4344004906 単行本 貫井 徳郎 幻冬舎 2004/03 ¥1,680

貫井 徳郎 著 「さよならの代わりに」 ★★★☆

劇団“うさぎの眼”の看板女優が,上演中に控え室で殺害された。事件と前後して現れた,真犯人の存在をほのめかす謎の美少女。駆け出しの僕は,彼女と共に事件の真相を追い始める。彼女に振り回され,時折見せる曖昧な言動に戸惑いながらも,僕は,その不思議な魅力に次第に惹きつけられていく。しかし,彼女は,誰にも言えない秘密を隠していた―――。


う〜ん,貫井ということで星3.5ってところかな。
ミステリとしては,なんの捻りもなくて今まで貫井作品を読んできた人は,あまりのあっけなさに戸惑うかもしれない。ジャンルとしては,恋愛SFミステリとでもいえばいいのだろうか。とにかくいろいろ詰め込んでいてお得のような気がするが,やっぱり詰め込みすぎはよくないようで,どれも中途半端なのが少し残念だった。SFとしてはタイムトラベルで定番なんだけど,その中にインターネットやらプリペイド携帯やらがでてきて,テクノロジー全盛の時代になったなかで,SF作品としての新境地を開いた感じがした。恋愛の方は,・・・・・です。本の帯に"長谷川京子"が,『「またね」,その凛とした別れの言葉の切実さに,涙がこぼれました」』って,あるけど,これ本当にそう思いましたか?なんだか,セカチューの柴咲コウのような二番煎じを狙ったとしか思えないよ。幻冬舎の策略でしょうな。あれこれいいながらも,そこそこの満足感は与えてくれたので良しとしよう。

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