ISBN:434440551X 文庫 雫井 脩介 幻冬舎 2004/08 ¥800

雫井 脩介 著 「火の粉」 ★★★★

「私は殺人鬼を解き放ってしまったのか?」元裁判官・梶間勲の隣家に,二年前に無罪判決を下した男・竹内真伍が越してきた。愛嬌のある笑顔,気の利いた贈り物,老人介護の手伝い・・・・・。竹内は溢れんばかりの善意で梶間家の人々の心を掴む。しかし梶間家の周辺で次々と不可解な事件が起こり・・・・・。最後まで読者の予想を裏切り続ける驚愕の犯罪小説!


「犯人に告ぐ」が面白かったので買ってみたんだけど,本作もとっても面白かった。なんだけど,最後の終わり方が気に入らない。これは「犯人に告ぐ」にも同じことが言えて,ラストだけなのに・・・・・と思わせる,とっても勿体無いことをしてくれる残念な作家さんです。

隣人が覆面の犯罪者。これは怖い。

我が家の隣人は,在日(?)台湾人の教授さんなんだけど,とっても感じの良い人だ。挨拶も爽やかに交わせて,良い隣人関係にあるといえよう。しかし,そんな普通の隣人と思っていた人が突然・・・ってな事にならないなんて,誰が保証できよう?予想だにできない事件が乱発している現在に絶対なんてありえないのだ。
例えとして隣人の教授を引き合いにだしたが,別に疑ってるわけではない。これを見ることはないだろうか,教授ごめんなさい。とりあえず誤っておく。
こういう世知辛い世の中・・・,とっても寂しいですな。

この小説に,奥田英郎の「最悪」・「邪魔」と同じ雰囲気を感じた。雫井脩介が,「イン・ザ・プール」や「空中ブランコ」のような笑える小説を書いたらどうなるだろ?書いてくれないかな〜。書いてくれたら単行本で買わせていただきますので!(笑)

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